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エンパイア・ステート製造業指数を読み解く3つのポイント!

以前のコラムでフィラデルフィア連銀指数について説明しました。実はフィラデルフィア連銀以外でも、ニューヨーク連銀、リッチモンド連銀、ダラス連銀などが同様の指数を発表しています。中でもニューヨーク連銀が発表するエンパイア・ステート製造業指数は非常に注目を集める指標とされています。この指標を3つのポイントから読み解いてみたいと思います。

英語名称:Empire State Manufacturing Survey
出所:ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of Philadelphia)
サイト:http://www.ny.frb.org/survey/empire/empiresurvey_overview.html
発表日時:毎月第15日前後 8:30 E.T. (日本時間 夏時間(4-10月)21:30、冬時間(11-3月)22:30)
注目度:★★★☆☆

①エンパイア・ステート製造業指数とは?
エンパイア・ステート製造業指数とは、ニューヨーク連銀が担当するニューヨーク州の約200の製造業者幹部に対して調査を行って発表する景況感指数のこと。連銀が発表する指数の中では非常に重要な指数ですが、調査開始が2001年の7月ということもあり、フィラデルフィア連銀指数と合わせて分析されることが多い指標です。

②どこで確認する?
エンパイア・ステート製造業指数は米国のデータなので英語での発表になります。英語が苦手という方はYahoo Financeなどで確認するとよいでしょう。(コチラをご確認下さい) 

しかし、いち早く情報を収集するには、ニューヨーク連銀のHPを確認するのが一番です。コチラをクリックすると以下のようなチャートが現れます。オレンジの矢印で示した通り、カーソルをグラフの右端に持って行くと数値が合われます。この中で青色で示されるCurrent 27.54の数値がエンパイア・ステート製造業指数となります。

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③エンパイア・ステート製造業指数をFXにどう生かす?
フィラデルフィア連銀指数のコラムでも記載しましたが、以下の流れで景況感を確認することがポイントです。この中でもエンパイア・ステート製造業指数は一番早く発表されるデータですので、この流れをうまくつかんでドル価格の方向性を掴みましょう。

エンパイア・ステート製造業指数(15日に発表)で製造業の景況感の方向性を確認

フィラデルフィア連銀指数で方向性の正しさを再確認

シカゴ景況感指数でISM製造業指数の数値を予測
↓ 
ISM製造業指数の発表で数値確認

フィラデルフィア連銀指数を読み解く3つのポイント!

フィラデルフィア連銀指数は、フィラデルフィア連邦準備銀行が発表する景況感指数です。フィラデルフィア連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of Philadelphia)は、アメリカ合衆国に12ある連邦準備銀行の一つ。連邦準備銀行は市中銀行の監督と規制など、公開市場操作以外の連邦準備制度の業務を行い、また連邦準備券(ドル紙幣)の発行を行っていることからも、信頼度が高い情報を発信しており、市場の注目度が高い指標です。この指標を3つのポイントから読み解いてみたいと思います。

英語名称:Business Outlook Survey
出所:フィラデルフィア連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of Philadelphia)
サイト:https://www.philadelphiafed.org/research-and-data/regional-economy/
発表日時:毎月第3木曜日 10:00 E.T. 日本時間 夏時間(4-10月)23:00、冬時間(11-3月)24:00)
注目度:★★★☆☆

①フィラデルフィア連銀指数とは
フィラデルフィア連銀指数とは、フィラデルフィア連銀地区内(ペンシルバニア州東部、ニュージャージー州南部、デラウェア州)の大手製造業者の幹部に対して調査を行い、景況感を表した指標です。1968年5月に調査が開始されているため、長期間のデータを把握することができることから注目度が高く、分析しやすい指標として用いられています。

②どこで確認できる?
フィラデルフィア連銀指数は米国のデータなので英語での発表になります。英語が苦手という方はYahoo Financeなどで確認するとよいでしょう。(コチラをご確認下さい) 

しかし、いち早く情報を収集するには、フィラデルフィア連銀のHPを確認するのが一番です。コチラをクリックすると以下のページにリンクしています。このページには最新年のニュースリリースがアップされていますので、そちらをクリックしましょう。

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基本的には第2パラグラフに数字が記載されています。以下の赤い四角で囲んだ英語のうち「 to 22.5 this month」という記載があります。この数値が今月のフィラデルフィア連銀指数となります。

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③フィラデルフィア連銀指数をFXにどう生かす?
まず、フィラデルフィア連銀指数の見方ですが、ISM製造業指数との違いとして、拡大・縮小の分岐点が0であることを知っておかなければいけません。基本的には前の月よりも数値が上昇すると、景気の好調を理由にドルが買われる(円安になる)方向に動くと言われています。基本的に製造業の景況感指数は以下の流れで把握することが有用とされています。

エンパイア・ステート製造業指数(15日に発表)で製造業の景況感の方向性を確認

フィラデルフィア連銀指数で方向性の正しさを再確認

シカゴ景況感指数でISM製造業指数の数値を予測
 
ISM製造業指数の発表で数値確認

このフィラデルフィア連銀指数は、ISM指数の計算方法で算出することも可能です。その数値はISM指数とかなり連動して動くことが分かっています。興味がある方はコメントを頂ければ算出して執筆させて頂きます。