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2014年の地価調査結果を読み解く3つのポイント!

2014年9月18日に国土交通省から2013年7月以降の1年間の地価についての調査結果を発表しました。この調査結果は不動産株、経済全体の方向性を確認する上でも重要な指標です。今回の結果を3つのポイントで読み解いてみたいと思います。

①調査結果を読み解く

調査結果はこちらから閲覧出来ます。(平成8年から調査結果を載せてます)

大きなポイントは三大都市圏全ての住宅地の地価が上昇に転じたことでしょう。これは低金利、住宅ローン減税等の施策によるバックアップもあり住宅需要を下支えしたことが要因に挙げられます。商業地も去年の調査で三大都市圏全体が上昇に転じましたが、26年の調査ではその上昇率が拡大しました。依然として低金利が続いている状況から不動産投資意欲が高まってきていること、オフィスの空室率が下がってきており、オフィス需要が更に高まったことが要因となります。また、商業地をマンション用地として利用する動きも出ているとのことです。

地方圏に関しては未だ8割弱の地点で地価下落という結果になっています。確かにこの調査結果をみると下落率は減少しているもののまだまだ下落は続いているようです。経済は上向きになってはいるものの、地方の地価がプラスに転じるほどの力はまだないと見る事もできます。直近では石破さんが地方創世担当相に任命されました。地方を活性化していきたいという国の政策がこの1年間でどのような結果をもたらすか、というポイントに着目して今後の地価動向を見てみると面白いかもしれませんね。

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②不動産株への影響について

ニュースなどではすでに三大都市圏の住宅地がついに上昇に転じた!と大きく報道があり、不動産株はすごくいいんじゃないの?と思われる方も多くいると思います。しかしこのデータはこの1年間の動向をみたもので、あくまでも確認の意味合いが強いということに注意する必要があります。不動産株はこの結果を見越して既に昨年大きく買われていましたので、この結果を受けて株価が急上昇するということはありませんが、今後もジワジワと上昇するための後押しになる材料がでたという認識でいるといいのではないでしょうか。

③この結果を投資に活かすには

「今から不動産が上がっていくから住宅買うなら今ですよ」なんて売り文句を、この1年で耳にした方は多いのではないでしょうか。この資料のいいポイントは、どんなところの地価が最も上昇したのか?ということが書いてある点です。

以下に資料をアップしますが、実際の資料を確認したい人はこちら。

これをみると分かる通り、①大型施設や都市開発が行われるところ、②交通アクセスが向上するところ、③観光やリゾート開発が進むところで特に上昇が見られています。

例えば②では金沢駅前の地価が上がっています。これは北陸新幹線の開業を見越してのことです。以前から言われており、昨年も上昇に転じているのですが、今年もまた上昇する結果となっているということが分かります。つまりこのような情報を早くに仕入れて、実物の不動産を取得することができれば大きな値上がりが期待出来るというわけです。(でも、不動産投資はちょっとお金がかかりますから、なかなかすぐに活かすことはできないかもしれませんが)

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