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米・小売売上高を読み解く3つのポイント!

小売売上高は小売業と飲食店の売上をみた代表的な統計です。経済の動向は個人の消費が牽引していると言っても過言ではありません。その個人の消費動向を把握するために重要な指標となります。この小売売上高を3つのポイントから読み解いてみたいと思います!

英語名称:Monthly Sales for Retail Trade and Food Services Survey
出所:センサス局(United States Census Bureau)
サイト:http://www.census.gov/retail/
発表日時:毎月第9営業日前後 8:30 E.T.日本時間 夏時間(4-10月)21:30、冬時間(11-3月)22:30)
注目度:★★★★☆

①小売売上高とは?
小売売上高は小売業と飲食店の売上を表した統計で、速報値は商務省が発表するAMRTS (Advance Monthly Sales for Retail and Food Services Survey)に基づき作成されます。(この調査サンプルは約5000社)対象月末の約40日後にはサンプル数を増やし精度を高めた改定値が発表されます。

②どこで確認できる? 
米国センサス局が発表するデータですので、英語のHPを見る必要があります。それでは分かりづらいという方はYahoo Financeなどでチェックされるのがよいでしょう。 

しかし、いち早く自分の目で確認されたいという方はコチラをご確認下さい。最新の小売売上高のニュースにリンクさせて頂いています。英語が分かりづらいという方は、3ページをご覧下さい。Table 2という以下の表が出てくると思います。こちらの左上の赤丸で囲んだ数字が前月からの売上高全体の変化(%)を示しています。

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③数値をどのように読み解く?
基本的には数値がプラスであれば、前月よりも消費が活性化していることを表しており、ドルが買われる方向(円安)に動きます。しかし、
変動の大きい自動車の売上変化を除いた指数に注目することが重要です。上述した赤丸のすぐ下の数値「total (excl. motor vehicle & parts)」がこの値となります。ここもきちんとプラスであることが消費の活性化を確認する上で重要になります。

また、12月、1月に発表される数値は、年末のクリスマス商戦の結果を確認するために注目度が更に高まる傾向にあります。(米国では11-12月の2ヶ月の小売業の売上高が約2-3割を占めています。)