米・失業保険統計データの過去の推移は以下の通りです。FXや今後の経済動向分析の参考になれば幸いです。
詳細説明はコチラ。
次回発表日 2014年10月2日(木) 21:30
米・失業保険統計データの過去の推移は以下の通りです。FXや今後の経済動向分析の参考になれば幸いです。
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次回発表日 2014年10月2日(木) 21:30
労働省は毎週、失業保険新規申請件数、失業保険継続受給者数、延長給付(EB:Extended Benefits)、緊急失業給付(EUC:Emergency Unemployment Compensation)等の失業保険統計を発表しています。景気先行指数を構成する指標の一つでもあり、注目度の高い指標の一つです。この週次失業保険統計について3つのポイントから読み解いてみたいと思います。
英語名称:Unemployment Insurance Weekly Claims
出所:米国労働省(DOL:Department of Labor)
サイト:http://www.dol.gov/ui/data.pdf
発表日時:毎週木曜日 8:30 E.T. (日本時間 夏時間(4-10月)21:30、冬時間(11-3月)22:30)
注目度:★★★★☆
①失業保険とは
失業保険統計は全数調査であり信頼性が高く、毎週公表しているためにタイムリーな雇用情勢を把握することができます。中でも注目すべきは新規失業保険申請件数で、新しく申請された失業保険の件数を表します。景気後退局面では失業保険新規申請件数が増加する傾向にあります。失業保険継続受給者数とは失業保険を受給している人の総数であり、新規申請件数の1週間後に発表されます。
失業保険制度は州によって、受給条件(額、期間)が異なるが、通常の受給期間は最大で26週間。労働省は月次データとして、新規に給付された件数(First Payments)と最終週(26週目)に給付された件数も発表しています。
②どこで確認する?
米国労働省が発表するデータですので、英語のHPを見る必要があります。それでは分かりづらいという方はみんなの外為などでチェックされるのがよいでしょう。コチラからこの指標が表示されているページにリンクします。
しかし、いち早く自分の目で確認されたいという方はコチラをご確認下さい。米国労働省が毎週発表する最新のニュースリリースにリンクさせています。ページを開くと以下のような英語が出てきます。大概この本文の最初に「initial claims was 293,000」という赤丸で囲った表記があります。こちらが、新規申請件数の数になります。
文章は発表によって変わることがあります。その場合には、大概3ページ目に以下のような表が出てくるので、赤い四角で囲った数字を見て頂ければ、過去3週間分のデータを確認することができます。
③注目するポイント
失業保険新規申請件数は、その速報性から最新の雇用動向を分析する上で重要な指標であると考えられています。以下のポイントを確認しておくことが重要です。
(1)失業保険統計はリアルタイムの数字として信頼性が高く、40万件が雇用創出の分岐点とも言われています。新規申請件数が40万件を下回る場合は、非農業部門雇用者数の増加を示唆します。
(2)3万件以上の増減があると、雇用情勢に変化があるとみる市場関係者が多いようです。
(3)特に、雇用統計調査がある週(12日を含む週)の週次失業保険統計は多くの注目を集めています。
(4)週毎に調査され発表される指標のため、祝日や長期休暇といった要因で申請件数が大きくぶれることがよくあるので、その場合には4週間の移動平均のデータをみることも有用です。(上述した表の中にある4-Wk Moving Averageというデータです。)