輸入物価は米国居住者が外国から財やサービスを購入する際に支払う価格を調査した指数のことです。この指標を3つのポイントから読み解いてみたいと思います!
英語名称:Import Prices
出所:労働統計局(Bureau of Labor Statistics : BLS)
サイト:http://www.bls.gov/news.release/ximpim.toc.htm
発表日時:毎月中旬 8:30 E.T. (前月の数値が発表される)
(日本時間では 夏時間(4-10月)21:30、冬時間(11-3月)22:30)
注目度:★★☆☆☆
①輸入物価とは?
輸入物価は米国居住者が外国から財やサービスを購入する際に支払う価格を調査した物価指数のことです。海外からのインフレ圧力を調べる上で参考になる指標となります。インフレ圧力とはインフレに推移するような働きかけている要因のことで、食料品などの価格上昇やドル安などが挙げられます。
輸入物価指数は生産者物価指数(Producer price index)の動向を把握するために用いられるなど、インフレ局面において特に重要視される指標です。
②どこで確認できる?
米国の労働統計局が出すデータですので、英語のHPを見る必要があります。それでは分かりづらいという方はYahoo Financeなどでチェックされるのがよいでしょう。コチラから二つの指標が記載されているページにリンクしています。
しかし、少しでも早く自分の目で確認したいという方はコチラをご確認下さい。以下のような労働統計局の最新のデータにリンクしています。赤の四角で囲った「U.S. Import and Export Price Indexes」をクリックしましょう。
リンクをクリックすると、最新のニュースが記載されています。この画面を下にスクロールすると下のようなテーブルが現れます。この中の四角で囲ったあたりに最新の輸入物価が示されています。ここでいうと2014 August のAll importsにあたる-0.9というのが2014年8月の輸入物価の前月比(%)を表しています。
③統計を読み解いて投資に生かす!
基本的に輸入物価指数が上がることは、景気が回復していると判断されドルが買われやすくなります(円安)。しかし投資家が重要視しているポイントとしては「Nonfuel imports」にあたる部分で、これは石油を除いた輸入物価となります。この値が上昇しているときが更にドルが買われやすくなる状況にあると言えますので、注目しておきましょう。