人口ボーナスを国際比較で読み解く3つのポイント!

人口統計の説明で、人口ボーナスについて説明しました。もう一度説明すると、人口ボーナスとは、人口構成が「経済成長にプラスの影響を与える状態」のことであり、一般的に生産年齢人口(15〜64歳)とそれ以外の年齢の比率のことをいいます。

実際に、国連の人口統計データを用いて日本、米国、中国、イギリス(UK)の人口ボーナスを測定してみたいと思います。FXの分析や将来の予測のために参考になれば幸いです。

①人口ボーナス測定の方法
国連の人口推計データを用います。コチラをクリックして頂くと以下のような、国連経済社会局(United Nations Department of Economic and Social Affairs)の人口統部門のページにとびます。ここでは自分で指示したデータ種類(Select Variables)と国(Select Country)を選ぶことで、欲しいデータを閲覧・ダウンロードすることができます。赤で囲った部分をご覧下さい。人口ボーナスを調べるには年齢別の人口データが必要ですので、データの種類から「Population by five-year age group and sex」、国から「Japan、United States of  America、China、United Kingdom」の4カ国を選びます。

UN population data

ここから、Displayというボタンをクリックすると、以下のような5年毎の年代別人口のデータが現れます。

Population UN japan

このデータを用いてエクセルで15歳から64歳までのデータと、それ以外のデータの人数を比較することで人口ボーナスのデータを求めています。

②人口データを読み解く!

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③人口ボーナスデータを読み解く!
上述した人口データから算出される人口ボーナスは以下の通り。

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日本は戦後の高度経済成長期において、人口ボーナスが2倍をこえていたため、経済成長が加速しました。しかし、出生率の減少と高年齢化に伴い、人口ボーナスが急激に減少したことが分かります。2015年以降も、低い人口ボーナスに加え、更なる減少が予想されています。

米国は人口ボーナスがほとんど2倍を超えていないものの、安定して1.6-2.0倍を推移しています。また、将来的にも人口ボーナスの減少率は緩やかです。

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