米・ISM非製造業指数を読み解く3つのポイント!

以前のコラムでISM製造業指数について説明致しましたが、ISMは非製造業についても指数を発表しています。製造業と同様に購買担当・供給担当者に対して調査を行い、月ごとに非製造業の景況感指数を発表しています。以下の3つのポイントから読み解いてみたいと思います。

英語名称:ISM Non-Manufacturing Report on Business
出所:米国サプライマネジメント協会(ISM:Institute for Supply Management)
サイト:http://www.ism.ws/ismreport/
発表日時:毎月第1営業日 10:00 E.T. (日本時間 夏時間(4-10月)23:00、冬時間(11-3月)24:00)
注目度:★★

①ISM非製造業指数とは
 ISM非製造業指数は、非製造業者の購買担当・供給担当者に対する調査を基に作成される、非製造業の景況感指数です。

調査方法は、毎月18業種の300を超える会社の購買担当及び、供給担当者に以下の10項目について前月比で「良くなっている」「同じ」「悪くなっている」の3つ選択肢から選ばせています。その中で、(1)、(2) 、(3)、(5)の4項目のDI(Diffusion Index)を平均して算出しているのがISM非製造業指数です。(ISM非製造業指数は50を分岐点に拡大・縮小を表しています。)

調査項目は以下。
(1) 事業活動・生産(Business Activity / Production)
(2) 新規受注(New Orders)
(3) 雇用(Employment)
(4) 入荷の遅延(Supplier Deliveries)
(5) 在庫水準 (Inventories)
(6) 価格(Prices)
(7) 受注残(Backlog of Orders) 
(8) 新規輸出受注(New Export Orders)
(9) 輸入(Imports) 
(10)在庫景況感(Inventory Sentiment) 

②どこで見れる?
ISM非製造業指数は米国のデータなので英語での発表になります。英語が苦手という方はYahoo Financeなどで確認するとよいでしょう。(コチラをご確認下さい) 

しかし、いち早く情報を収集するには、ISMのHPを確認するのが一番です。コチラをクリックすると以下のISMのHPにリンクします。この中で赤の四角で囲んだ「Latest Non-Manufacturing ROB」をクリックしましょう。

ISM NPMI 1

以下のような最新のレポートを確認することができます。このNMI at 59.6%というのがこのISM非製造業指数のことです。画面をスクロールしていくと各項目の景況感もみることが出来るので、気になる人は参考にされて下さい。

NMINon items

ISM非製造業指数のどこに注目するのか?
ISM非製造業指数も実質GDP成長率と連動性があるのもの、ISM製造業指数の方が相関が高い傾向にあります。そのため、米国株を持っている人が各業態の景況感を測るために用いるのがベストだと考えられます。

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