BNF氏が読んだ唯一の投資本「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」②

トレードが上手な人は空売りが上手い!

これは多くのスーパートレーダーに共通することとして言われています。リバモアはその中でも「ウォール街のグレート・ベア(売り方)」と称されていました。

昔から相場には「上げ100日、下げ3日」や、「登り100日、下げ10日」という格言がありますが、価格の上昇よりも遥かに早いスピードで株価が下落することを表しており、実際にリバモアも価格の下落からうまく利益を得ていたようです。また、価格の下落を意図的に引き起こすことでパニック売りを誘い大きな利益を得ていました。

下落のスピードが早いということはそれだけ短期間に利益をあげることが出来るわけですが、同時に一瞬のうちに資産を溶かしてしまうことにも繋がるわけです。

しかし、このスピードの中でもきっちり利益を上げることが出来ることこそスーパートレーダーへの第一歩ということになるのでしょう。

そんな彼の見出した教訓の中で

「株価が変動する姿のみ意識を集中させよ。変動の理由に気を取られるな」

というものがあります。

リバモアには特定の株価がなぜ上がるか下がるか詮索している時間はありませんでした。

値動きの理由を数え上げれば無数にあるはずで、そして大抵は後になって正確な要因が明らかとなる。そうした後知恵は理解できたところで1セントにもならないのだ

と記載されています。

これは、分析をするなという意味ではないと私は解釈しています。事実リバモアは株の値動きを記録し続け、自分なりに体系立てをし、相場を突き動かしている法則を見出そうとしていました。出た結果を悔やみ後知恵を加えて自分を納得させる時間があるならば、次の株価の変動に意識を注ぐことが大事だと伝えているのだと思います。分析の結果を死ぬほど分析し、自分の中の血と肉になるまで数字を突き詰めたのでしょう。果たして現代のトレーダーでここまでやっている人間がどれくらいいるでしょうか。

リバモアを参考にしたBNF氏も常時600-700銘柄の値動きを監視していたといいます。

やはり一握りのトップトレーダーになるには血の滲むような努力が必要だということでしょう。

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