前回の 〜株主優待を受けるには〜 のコラムの中で権利付最終日と、割当基準日(権利確定日)という言葉が出てきました。少し分かりづらかったかと思いますので、詳しく説明させて頂きます。
株主優待を手に入れるためには、割当基準日に株主として登録してされていないといけません。ここで登録されていると権利が確定することから権利確定日とも言われます。基本的には決算日と同じと考えていいでしょう。
そして、登録されるために株を持っていなくてはならない日、これが権利付最終日で割当基準日の3営業日前になります。営業日でカウントされることに気をつけて下さい。土日祝日はカウントしません。
2014年9月30日(月)が決算日の企業を例にとってみましょう。この企業から株主優待をもらうには、2014年9月30日に株主として企業に登録されている必要があります。企業はその3営業日前の権利付最終日である2014年9月25日(水)に株を持っている人を株主として登録することになります。以下のように考えて下さい。
2014年9月25日(水)・・・権利付最終日(3営業日前)
2014年9月26日(木)・・・権利落ち日(2営業日前)
2014年9月27日(金)・・・(1営業日前)
2014年9月28日(土)・・・カウントしない
2014年9月29日(日)・・・カウントしない
2014年9月30日(月)・・・割当基準日(権利確定日)
また、権利付最終日の翌営業日は「権利落ち日」と言います。この日に株を売ってしまっても、権利付最終日に株をもっていたことで株主として登録されます。
じゃあ、権利付き最終日に株を買って、権利落ち日に株を売れば株主優待をもらえばいいんじゃないの?と思われたかたも多くいると思います。もちろんこれでOKです。しかし、あなたと同じように考える人は世の中にたくさんいます。つまり権利付最終日に向かって株主優待を求めて株が買われるため株価は上がって行きますが、翌日の権利落ち日で売りたい人が多いため価格は下がるというわけです。
優待をとるか、株の価格が高い時に売るか、、難しい選択ですよね。
理論的には株主優待分だけ、株の価格が下がることになります。株主優待をもらったことがない人は、優待品が届く楽しさを味わうためにも株主優待をもらってみるとよいのではないでしょうか?